青少年交流事業
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日中国交正常化50周年記念 日中青年座談会     ~留学経験者と考えるこれからの日中関係~

本座談会は、日中国交正常化50周年を記念して、日中友好会館が独自の企画として、中国日本友好協会、日本アジア共同体文化協力機構他の協力を得て実施したものです。その趣旨は、すでに留学を経験した、あるいは、これから留学を希望する日中の青少年を対象に、国交正常化間もない頃に留学を経験した有識者の話を聞き、また最近留学を経験した者同士の討論を聞く機会を設けることによって、過去50年間の日中の留学生活や社会の変化を振り返るとともに、これからの日中関係を考える機会とすること、近年減少傾向にある両国青少年の留学への興味を喚起するというものです。

新型コロナウイルス感染予防のため、オンラインによる実施となりましたが、日中双方の学生を中心に、研究者、交流団体関係者、政府関係者など、延べ72名が視聴し、好評を博しました。

座談会の模様は、動画(YouTube)でご覧いただけます。

開会~基調講演

開会にあたり、宮本会長代行より「本座談会が異文化交流を考える機会になること、これをきっかけに日中の青年交流がますます盛んになることを希望する」とのメッセージがありました。

基調講演では、横井裕前駐中国大使、程永華前駐日本大使より、各々、留学当時の相手国の様子や、印象的な経験、その後の人生に影響を与えた出来事などをお話しいただきました。また、「対象国を十分に理解するためにどう過ごすべきか」という青年パネリストからの質問に対し、横井前大使は「留学前にその国の政治、経済、社会、歴史についての本や小説を何冊か読み、本で得た知識を持ったうえで現地を訪れ、現地の人と交流をすると、更に理解を深めることができる」との回答がありました。

座談会

留学を経験した日中の青年パネリストより「音大生である自分の二胡の演奏を聴いて感動してくれた日本人を今でも覚えている」「留学でかけがえのない友人を得ると同時に自身の視野を広げることができた」「背景の異なる人達とどのように交流していくのかを考えることは大きな自己成長につながった」等の発言がありました。
双方の留学希望者からは「留学中、教科書だけではわからない実生活で使える中国語を学びたい」「日本の国立図書館に行って、日本のさまざまな文献を読みたい」などの発言がありました。

留学生が今後の日中関係に担う役割について、程前大使は、学生には、お互いの国に留学して理解したこと、体験したことをぜひSNS等を通じて発信してほしい。コロナ禍である今、そのような発信が相手国に対する理解を促進する重要なルートになると思う」と話されました。

実施日時 2022年12月20日(火)16:00~18:00(日本時間)
参加者
登壇者 10名
オンライン観覧者 72名(主に日中の大学生)
実施団体   (公財)日中友好会館
協 力中国日本友好協会、一般財団法人 日本アジア共同体文化協力機構
内 容

・日中の国交正常化直後に留学した有識者による基調講演
・パネルディスカッション
・質疑応答
実施方法Web会議サービス「Zoom」を使用したオンライン交流

①開会挨拶
 (公財)日中友好会館 理事長 小川 正史
②ビデオメッセージ
 (公財)日中友好会館 会長代行 宮本 雄二
③参加者紹介
④基調講演
 横井 裕 前駐中華人民共和国特命全権大使
 程 永華 前駐日本国特命全権大使
⑤基調講演者への質問
⑥基調講演者2名と6名の青年パネリスト (注) による座談会
 (注) 日中双方3名ずつ (留学経験者2名、留学希望者1名) 
【議題】
 ・留学時代最も印象に残ったこと
 ・留学によって得たもの
 ・留学希望者が期待すること
 ・留学生が今後の日中関係に担う役割
⑦質疑応答
⑧閉会・記念撮影

《中国 オンライン観覧者

《日本 オンライン観覧者

◆私の周りに中国留学経験者、希望者がいなかったため、今回の座談会で留学のエピソードを聞くことができてとても参考になりました。今後、中国に留学してみたいと思いました。

百聞不如一見。一日も早くコロナが明けて、大勢の若者が日中間を往来できるようになることを願っています。肩書も利害関係も持たない留学時代の人と人との深いつながりが、戦争を回避するためにも大切なことだと思いました。素晴らしいイベントを企画して下さり、ありがとうございました。

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