文化事業
主催展

主催展「光影共鳴 ~ ゆるかわふうの光彫り世界と柴廣義(チャイグァンイー)の中国の影絵人形」終了報告

2024年7月5日(金)から開催した「光影共鳴~ゆるかわふうの光彫り世界と柴廣義の中国の影絵人形」が、8月4日(日)に閉幕しました。 本展では、光と影という共通のテーマのもと、光彫り作家ゆるかわふう氏の光彫り作品6点と中国影絵人形作家の柴廣義氏の皮影(ピーイン)作品7点を同会場でコラボレーション展示し、27日間の会期で約2,300人にご来館いただきました。

来館者アンケートからは「光と影というコンセプトが面白かった。どちらも作品を作る重要な要素として光を使うという共通点が面白い」「中国の影絵の世界と、ゆるかわふうさんの光彫りの世界を同時に体験することができ、文化的、視覚的に満足を感じられる美術展でした。これを無料で見せていただけることはとても有難いことだと感じています」「通りすがりに立ち寄りましたが光と影と静かなBGMが素敵なテーマと演出でした。ゆるかわふう先生の作品の前には椅子も用意されていて遠くからもホッコリ楽しめてよかったです」「手仕事の凄さが伝わってきました。皮影は中国の伝統色でしょうか、とてもきれいで、配色のバランスが良かった。光彫りは光と影を巧みに利用した作品ですね。発泡材でも繊細に表現できるんだなと感心しました。作家さんが作品を通して発するエネルギーを感じました」「模様が細かく、美しく、鮮やかな色合いも綺麗で可愛らしく魅力的に感じました。また、光彫りの作品は白い部分が立体的に見えるにも関わらず実際には削れていて、近くで見た時と遠くで見た時の印象が異なり仕組みを見ているだけでも面白かったです。照明の色合いによって雰囲気が変わるのだと思います。青白いまつ毛や、毛なみなど細かく繊細な雰囲気があり、龍や虎など力強い生き物のも柔らかく、より神秘的に感じました」といった感想が寄せられました。

本展では、美術館内の照明を落とし、作品が発するLEDの光の中で作品を鑑賞してもらいました。ゆるかわふう氏の光彫り作品は最新の断熱材を材料に使用し、青色を基調とした幻想的な雰囲気で来館者を魅了しました。柴廣義氏の作品は動物の皮を材料に伝統的な技法で制作され、中国の伝説や歴史物語を色鮮やかに表現し、来館者を楽しませました。また、4次元音響システムを採用し、会場内のどこに居ても立体的な音を楽しむことができ、じっくりと作品を鑑賞するお客様が多くいらっしゃいました。会期中イベントとして対話型アート鑑賞会、中国皮影戯(ピーインシー)公演を開催し、あわせて約370人のご来場があり、展覧会の世界観をより深く、楽しく体験していただきました。 

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