青少年交流事業
招聘

「日中植林・植樹国際連帯事業」2024年度中国農村青年幹部代表団

本事業は、「環境に配慮した農業」をテーマに、中国の農村青年幹部(大学生村官)を訪日招聘し、植樹活動をはじめ、テーマに関する視察・交流等を行い、参加者の環境意識の啓発と対日理解の一層の促進を図ること等を目的として実施しました。

環境に配慮した農業について理解を深める

日本の環境に配慮した農業を理解するため、茨城県石岡市産業戦略部農政課より、石岡市における有機産地づくり推進事業の取組や新規就農者支援などについてブリーフを受けました。また、有機栽培を行っている朝日里山ファームを訪問し、新規就農希望者の受入体制や就農相談から独立就農までの行程と支援について紹介を受け、講師や支援を受けている研修生たちと交流しました。

森林の重要性を体感

林野庁より、山村振興に向けた取組についてブリーフを受け、山村振興の意義や方向性、森林サービス産業等について理解を深めました。茨城県笠間市の北山公園で、日本における森林管理の取組について説明を受け、植樹活動として団員一人一本ずつ苗木を植えました。

招聘期間2024年8月27日(火)~8月31日(土) 4泊5日
招聘人数29名(団長1名、事務局2名、団員26名)
実施団体(公財)日中友好会館
派遣団体中国日本友好協会
内  容・訪日テーマ「環境に配慮した農業」に関する講義、視察、交流
・環境・防災施設の視察
・日本に対する包括的理解促進につながるプログラム等
8月27日(火)PM来日、歓迎会
8月28日(水)AM林野庁ブリーフ
PM茨城へ移動
石岡市ブリーフ
8月29日(木)AM朝日里山ファーム視察
PM植樹活動
道の駅かさま直売所みどりの風視察
8月30日(金)AMサイバーダインスタジオ参観
PM東京へ移動
東京臨海広域防災公園視察
8月31日(土)AM日本文化体験(桐木目込み細工)
PM帰国

◆日本の農村から労働力が流出しているなかで、農産物の生産・加工・販売を一体化させると同時に、農村の景観を生かし、観光・レジャー・企業研修のニーズに応えています。これらは農産業の付加価値化を高め、農業従事者の所得を増大させる効果的な方法であり、学ぶところが多かったです。
環境防災の分野において、日本は政府から一般市民に至るまで、防災対策や防災知識の普及、災害後の避難を非常に重要視していることを知りました。災害後の避難スペースの必要性や人々の助け合いは非常に重要であり、避難スペースの活用方法や避難に関する知識の普及については、中国でも推進する価値があると実感しました。

◆植樹活動に参加した際、山村の活性化や農業生産に関する日本の取組を聞き、日本が環境保護や農業の発展を重要視していることに深く感銘を受けました。もちろん、植樹活動はその一面でしかありませんが、個人的にはゴミ箱が設置されていない中で日本の街並みがきれいに保たれていることや、農業の持続可能な発展に貢献しようと懸命に働く若者たちの姿にも深く感銘を受けました。今回の日中植林・植樹国際連帯事業に参加したことを機に、日本の環境保護に対する姿勢を周囲の人々に共有し、環境保護の意識を促すと同時に、日本の若者が農業に貢献していることも広めていきたいと思います。

◆林業資源の開発と保護の経験は豊富で、林業産業化の開発は非常に進んでいることを知りました。特に森林で開発されたさまざまな産業やプロジェクトについては、森林がもたらす利益を継続的に拡大していると思いました。
環境保護の面では、ゴミ分類の経験は学び、促進する価値があり、日本人の環境意識は非常に強く、日本の環境が全体的に良くなっていると感じました。
日本は有機農業を効果的に発展させていて、政府の各部門では有機農業の発展を支援・奨励する強力な政策があることを知りました。特に新規就農者の育成については経験値を積んでおり、人口の高齢化と農業人口の減少を緩和するために取られた措置として適切だと思いました。

◆「環境に配慮した農業」をテーマにした日中友好交流活動では、講義、現地視察、体験活動に参加しましたが、これらは新しい知識の世界への扉を開く3つの鍵のようなものでした。
環境衛生の面では、都市と山村の両方が清潔であることに驚かされました。トイレはよくデザインされており、利便性と実用性を兼ね備えていました。植樹活動で地方都市を訪問した際、日本の森林被覆率の高さに感心しました。山村では家の周辺にある木々が、まるでのどかな田園風景の絵画のようでした。ここの住人達は環境に対する意識が高く、森林の利用率の高さに感銘を受けました。木の葉からエッセンシャルオイルを抽出するなどの方法は、資源の有効利用を示しています。また、森林浴はとても心地よく、自然と一体になったような気分になりました。
農業については、新規就農者が自主的に研修に参加でき、国からも補助金が出ると聞きました。この取組は農業の革新と発展に大いに役に立ち、農業の持続的な発展に強い推進力を与えていると感じました。
今回の活動で多くのことを学びました。この経験を大切にし、今後の生活や仕事に取り入れ、環境に配慮した農村発展の促進に貢献していきたいと思います。

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