青少年交流事業
派遣

日越外交関係樹立50周年記念 和歌山県高校生派遣事業

和歌山県知事一行のベトナム友好訪問に際し、日越外交関係樹立50周年を記念して和歌山県内の高校生をベトナムに派遣しました。植樹活動、環境及び防災に関するプログラムやベトナムの高校生との交流等を行うことで、参加者の環境保護や防災に関する意識を高め、日越青少年の相互理解と友好促進を図ることを目的として実施しました。

レクイドン専門高校を訪問、高校生と交流

モンゴル科学アカデミー 地理学・地生態学研究所と、同研究所付属エルスンタサルハイ砂漠化防止実験センターでは、モンゴルの自然環境に関する多角的な研究状況や、砂漠化防止をはじめとする環境保護の取り組みについて説明を受けました。団員たちは、モンゴルで行われている研究に高い関心を示していました。エルスンタサルハイ砂漠化防止センターでは、植樹活動も行いました。

ジュンコ小学校を訪問、小学生と交流・記念植樹

クアンナム省にあるジュンコ小学校では、小学校建設のきっかけとなった高橋淳子さんとご家族の活動について説明を受けた後、校庭にベトナム黄檀を1本植えました。また、ジュンコ小学校の生徒と福笑いや折り紙などを使って交流しました。

Glassia社 視察

ダナン市内でリユースできるガラス製のボトルウォーターを生産している、Glassia社を視察しました。ベトナムのプラスチックごみ問題の現状と、プラスチックごみ削減に向けた取り組みについて理解を深めました。その後、ガラス製のボトルウォーターを生産している工場を見学しました。

ホイアン市日本橋地域水質改善計画のプロジェクトサイト 視察

最初にホイアン旧市街地を歩き、ホイアン市内を流れる水路を視察し、台風による洪水の被害についても説明を受けました。その後、JICAの無償資金協力によって建設された廃水処理施設を視察しました。生活用水の浄化等を担っているこの施設で、日本による廃水処理の設備・技術面の支援について説明を受けた後、施設内を見学しました。

派遣期間 2023年7月26日(水)~7月30日(日) 3泊5日
派遣人数 24名(和歌山県の高校生19名、団長1名・引率2名、随行事務局2名)
実施団体 (公財)日中友好会館
派遣協力 和歌山県
受入協力 ダナン市、クアンナム省、在ダナン日本国総領事館
内  容 植樹活動、環境及び防災に関するプログラムやベトナムの高校生との交流等を行い、
参加者の環境保護や防災に関する意識を高め、日越青少年の相互理解を深めた。
9月26日(水)PMベトナム ダナン着、在ダナン日本国総領事館表敬訪問
9月27日(木)AMレクイドン専門高校訪問・交流
PMGlassia社視察
9月28日(金)AMジュンコ小学校訪問・交流、植樹活動
PMダナン市内視察
9月29日(土)AMホイアン市日本橋地域水質改善計画のプロジェクトサイト視察
PMクアンナム省主催昼食会
9月30日(日)AM帰国

◆僕は今回のベトナム訪問を通して、人生で滅多に味わえない貴重な経験をたくさんさせて頂きました。ベトナムの街は僕たちが住んでいる日本とは別世界すぎて、毎日が楽しく見るもの全てが刺激的でした。
その中でも僕の1番の思い出はレクイドン高校へ訪問したことです。そこで僕らはたくさんのレクイドンの高校生たちと仲良くなりました。帰りのバスの移動中、写真を見返しながらふと思いました。国や文化、宗教、言語が違う人同士がこんな短時間でたくさん笑い合えるほど仲良くなれるのだと。僕はさらに人間の素晴らしさを感じることができました。
また、街中に建設中の高層ビルや大きなホテルなどがたくさんありました。しかし目線を変えてみれば、トアンフック橋が架かる川の下にいかにも壊れそうな船に乗った人達がたくさんいたり、なかには大きなプラスチック製の桶に乗って木製の櫓を使って漕いでいる老人もいたりしました。ベトナムはすごく活気に溢れていて、いかにも国が発展・経済成長しているのだと感じました。同時に、ベトナム民衆の貧困・格差問題についても肌で感じました。

◆プラスチック問題に取り組んでいるGlassia社、ホイアン市の水質改善の様子を伺い、日本が世界規模で環境問題に取り組む姿勢と、ベトナムの自由に水を飲めない現状を目の当たりにした。将来が決まっていない自分にとって、今まで考えたこともなかった世界規模の活動を肌で感じることができたのは、自身の視野が広がるという点でも恵まれた機会だったと感じる。

◆今回のベトナム訪問では、現地の高校生との交流が最も印象に残りました。高校生のパフォーマンスや制服などからは、ベトナムの伝統を感じられました。互いの学校、国についての紹介では知らなかったことがたくさん知れたと思います。自分と同級生の子が違う国の言語をこんなにも上手に話せることに衝撃を受けました。「頑張って話そう、相手のことを知ろう」という意思があれば、国が違ってもコミュニケーションがとれることに気づきました。ペアになった子が、別れる時に泣いてくれて、ホテルまでプレゼントを届けにきてくれたことは本当にずっと忘れないと思います。もっとたくさんの言語を話せるようになって、もっと色んな国の人と話せるようになりたいと強く思えた時間でした。

◆高橋淳子さんについての動画を見てすごく感動しました。違う国の人たちのためになにか行動できるのは本当にすごいことだと思います。

◆ホイアン市の生活用水の浄水施設は、日本の援助で成り立っているそうで、僕らは街の見学もしたのですが、川はそれでも濁っていて臭かったので、ベトナムの現在の設備では、良くしていくというよりもそのまま維持するものであるように感じました。それでもリゾート地の開発が進められているため、人が増えると維持ができなくなってしまうのでは?とも感じました。リゾート地の開発も必要ですが、水質の向上を最優先にして、地球温暖化を考えつつリゾート地を少しずつ開発してくことが必要だと思いました。

◆帰国後、ベトナムはとても良い国だということと、こんな素敵な国の背景には、ベトナムの人々の過去の努力があったことなどをしっかりと伝えていきたいです。

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