「JENESYS2022」日中企業関係者オンライン交流
本プログラムは、「再生エネルギーを起点としたグリーン産業と地域経済社会の創生」をテーマに、日中の企業関係者が日中共通の課題への取り組みに係る議論を通じて、相互理解の向上を図ることを目的として実施しました。
Contents
Highlight
参加者から「水素に関するビジネスモデルはどう構築されているか」「水素を推進するための政策はあるか」「多国籍企業において、国や地域をまたいだグリーンエネルギーへの取り組みをどうしているか」「欧州・アメリカ・日本等は、2050年までにカーボンニュートラルを目指すとしているが、中国は2060年を目標としている。これについてどう思うか」「企業に対して環境への配慮を求められる一方、安価な商品を求められるというジレンマがある。中国の企業はどうか」「再生可能エネルギーを普及するための課題を教えてほしい」等の質問が挙がり、企業の取り組みや企業家としての考え方等について意見が交わされました。
最後に日中代表者は、活発な意見交換となり、有意義な交流ができたと締めくくりました。
実施概要
実施日時 | 2023年3月16日(木)18:00~20:30(日本時間) |
参加者 | 中国企業家倶楽部会員 16名 |
日本企業及び政府関係者 11名 | |
実施団体 | (公財)日中友好会館 |
協 力 | 在中国日本国大使館、中国企業家倶楽部(企業緑色発展研究院)、フォーラム21 |
内 容 | テーマ「再生エネルギーを起点としたグリーン産業と地域経済社会の創生」に関する発表、質疑応答、意見交換等 |
実施方法 | Web会議サービス「Zoom」を使用したオンライン交流 |
主なプログラム
① JENESYS事業趣旨説明
② 日中参加者代表挨拶
③ 日本側発表
・序章:日本のエネルギー状況と産業界の取り組み例紹介
・テーマ1:再生エネルギーを起点としたグリーンエネルギーベースの産業創出、それらを利活用した地域創生
・テーマ2:SDGs、ESGを追求していくことが結果として利潤を生むことにつながるか
④ 日本側発表内容についての質疑応答
⑤ 中国側発表
・テーマ1:中国エネルギー資源の概況とクリーンエネルギー・カーボンニュートラル分野における新奥の思考と模索
・テーマ2:水素産業についての思考
・テーマ3:パナソニックの水素燃料電池事業実例紹介
⑥ 中国側発表内容についての質疑応答
⑦ テーマ全体について自由討論
⑧ 日中参加者代表による総括
参加者の感想
《中国側》
◆日本側参加者が本交流を重視してくださったことに感謝します。中日双方の関係企業にオンリーワンの価値が提供できるよう、実務的な交流や協力をしていきたいと思います。
◆交流を通じ、水素エネルギーの取組が印象に残りました。中日双方ともカーボンニュートラルへの関心が高く、取組に力を入れていることが分かり、そこにビジネスチャンスが多くあると感じました。ESG(環境・社会・ガバナンス)について、それぞれ異なる実践方法があることが分かりました。
◆日本のESGの経験を学ぶことができ、多くの収穫がありました。自由討論はとても印象深かったです。今後も同様な交流が行われることを期待します。
《日本側》
◆中国の最新のエネルギー事情、特に水素関連の取組を詳細に知ることができ、ためになった。 また、こういった機会を増やしていくことが中日の友好を深めていけると思うので今後もこういった活動を続けていくべき。
◆中国は急速な経済発展を遂げており、環境への配慮やグリーンエネルギー化はまだ先だと思っていたが、予想外に再生可能エネルギーや水素活用に積極的だったので驚いた。
◆議題の深浅に関わらず、同じビジネスパーソンとしての姿勢や考え方などとても興味深かったです。
◆終了後、他の参加者からは、中国側も自分たちと同じビジネスマンでそれぞれ同じような問題を抱えていることがよく分かった、中国というと抽象的に国対国というレベルで考えがちだが、実際に対話をして相対化されたといった感想があり、有意義であったと考えられる。