青少年交流事業
招聘

「日中植林・植樹国際連帯事業」 2024年度中国生態環境保全・低炭素発展業務青年代表団

本事業は、「グリーン低炭素発展」をテーマに、中国生態環境部及びその直属機関である日中友好環境保全センターに所属する若手職員を訪日招聘し、地球規模の課題である気候変動問題への対処のために、日中両国の国内対策における先進的な政策や計画、取組事例を学び相互に交流することを通して、カーボンニュートラルへの取組を加速させることを目的として実施しました。

気候変動に対する日中両国の取り組みを学ぶ

カーボンニュートラルに向けた日中双方の取り組みを学ぶため、環境省と気候変動対応を主題とした政策交流会を実施し、両国の対策事例を発表しました。また、北九州市との交流では日本側よりグリーン成長に向けた政策、生活ごみ対策について紹介を受けたあと、団員から中国の生活ごみ対策について紹介し、両国のごみ収集・分別の取り組みについて学び合いました。

気候変動対策に係る関連施設の視察

北九州市エコタウンセンターでは、エコタウン事業の概要を学んだあと、太陽光パネルリサイクル工場・自動車リサイクル工場・風力発電所の視察、日明浄化センターでは、燃料化・水処理・消化ガス発電について学んだあと、各施設の工場を視察し、資源循環などに対する理解を深めました。

国立環境研究所にて記念植樹

国立環境研究所より、最新の気候変動対応関連の研究内容の紹介を受けたあと、熱心に質問をしながら館内を視察しました。最後に、今回の交流を記念して館内施設内にロウバイの木を1本植えました。

招聘期間2024年10月27日(日)~11月2日(土) 6泊7日間
招聘人数29名(団長1名、事務局1名、団員27名)
実施団体(公財)日中友好会館
派遣団体日中友好環境保全センター
実施協力環境省、(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)
内  容・環境省との政策交流会
・外務省訪問・交流
・脱炭素先行取組事例・地域の視察
・環境関連団体・施設の視察・交流
・植樹活動
10月27日(日)PM来日、浅草寺・仲見世参観
10月28日(月)AM環境省との政策交流会
PM外務省訪問・交流
PM
東京へ移動、歓迎会
10月29日(AM茨城県へ移動
国立研究開発法人国立環境研究所視察、植樹活動、ランチ交流
PM茨城県霞ケ浦環境科学センター視察
東京へ移動、歓迎会
10月30日(AM品川清掃工場視察
PM福岡県へ移動
10月31日(AM北九州市訪問・交流
PM北九州市エコタウンセンター視察、門司港レトロ参観
11月 1日(AM日明浄化センター視察
PM北九州市環境博物館視察
11月 2日(AM帰国

◆中国と日本は一衣帯水の重要な隣国であり、アジア太平洋地域および太平洋地域で最も重要な国です。環境保護は両国の重要な協力分野であり、若者の交流と協力を強化することは非常に重要です。訪日を通じて、私は日本が60年代から70年代に急速な発展を経験し、環境を汚染した後に、生態環境保護を強化し、重視し始めたことを知りました。
日本は、環境保護において多くの先進的な経験があり、視察を通じて日本のシンプルな生活様式、経済と環境政策の有効的な連携、ゴミの分別の細分化、リサイクルの産業化、そして国民全員に責任があるという教育・啓蒙活動の理念を感じました。今回の訪日で得た、これら全ては環境保護分野における大きな収穫でした。

◆北九州市は、汚染の酷い工業都市から、市民、企業、行政の三方の共同努力によって、生態環境のモデル都市および脱炭素化の先行地域へと発展したことを学びました。また、訪日を通じて、植林活動、環境保護、低炭素発展が、国や地域さらには世界の生態環境と人々の福祉にとって非常に必要かつ緊急であることを認識し、これらの分野で国際交流と協力を行うことは、非常に実用的で重要な意義があることを十分に理解しました。

◆日本と中国で国情は異なりますが、環境への取り組みに対するビジョンや発展の方向性は同じで、多くの技術が両国間で統合され、相互に繋がっています。日本には学ぶ価値のある良い経験があり、中国はそれを吸収し、参考にすることができます。帰国後も、日本の環境関連分野の動向に積極的に注目し、関連する技術交流の強化に率先して取り組み、その優れた経験を現地の状況に応じて仕事で発信していきます。

◆日本の環境保護と気候変動に対する取り組みについて、より深く理解することができました。同様に、環境保護の公共意識を高めることが環境を守る重要な方法であることを認識しました。日本では、多くの環境活動が地域社会で自発的に組織されており、日本の集団力が反映されています。
このモデルは住民の社会的責任感を高めることができるため、将来的には中国でも同様の地域参加のメカニズムを取り入れたいと考えています。また、これらの理念の実施を将来の仕事や生活の中で、積極的に推進したいと思います。環境保護は一人一人の責任であり、私は両国が引き続き交流と協力を強化し、私たちの住む地球がより美しくなることを願っています。

top
ページ