青少年交流事業
フォローアップ

「JENESYS2024」日本大学生訪中団フォローアップ(合宿交流)

本事業は、2024年7月及び11月に訪中した日本大学生へのフォローアップ事業として、現地で交流した中国大学生が中国大学生訪日団として来日したのにあわせ、1泊2日の合宿交流を行い、日中両国の若者が相互理解を深め、草の根交流を更に促進しました。

日中大学生のグループ交流

日本文化体験では、お互いに教え合い、協力しながらうどんを捏ねて作り上げました。その後は、日中混合の12のグループに分かれ、日本の歴史や文化のある長瀞を散策し、散策中も大学生同士積極的に交流することで相互理解を深め、久しぶりの再会を楽しみました。日中大学生は合宿施設にて寝食を共にし、自由時間を一緒に過ごすことで友情を深めました。

日中の共通課題に関するディスカッションを実施

①日中関係、②若者の生活スタイル、③地球温暖化の3つから各グループ1つの課題を選択し、解決策を考えるグループワークに取り組みました。自身の考え方や両国の現状を紹介しあい、グループの意見をまとめて最後に話し合いの成果を発表しました。

実 施 日2025年3月6日(木)~3月7日(金) 1泊2日
参 加 者計66名
日本側:日本大学生訪中団参加者 39名
中国側:中国大学生訪日団参加者 27名
実施団体(公財)日中友好会館
実施協力中国日本友好協会
内  容日本の歴史・文化に関する日中グループ交流、日中共通の社会課題に関するグループワーク、成果発表等
3月6日(木)AM埼玉へ移動
PM日本文化体験(うどん打ち)、長瀞散策
3月7日(金)AMグループワーク
PM東京へ移動、合宿交流成果発表 兼 歓送報告会

◆日本語、中国語、英語、翻訳機等、相互理解のために使えるものは全て使って全身全霊で交流に向き合う姿勢が日中双方にありました。また2日間通して行う密な交流ということもあり、自然と友情関係が生まれることは然ることながら、無知故にマナーや礼節を欠きたくないとあらゆる場面で私達を頼ってくれました。「人に頼る」という行為を甘えと評する人が世間には一定数いますが、私達は頼られる毎に信頼関係の芽生えを感じました。

◆今回の合宿では、中国の方と共に長い時間を過ごせたことで、さまざまな話をすることができました。そこでは、教科書に載っていない若者言葉や、言語習得までの勉強方法、中国人と日本人の味覚の違いを知ったりなど、様々な観点から新たな気づきを得ることができました。2日目のディスカッションでは、中国の就職状況・職場環境・仕事や学歴に関する考え方など、社会情勢のみならず価値観も知ることができました。また、中国の方が日本(人)に対して抱く疑問を知ったことで、日本人としての当たり前は当たり前ではないこと、その上、日本のことをもっと学ばなければならないという気づきも得ることができました。

◆今回の交流合宿では中国の友達をたくさん作ることができたことが大きな収穫でした。合宿後もSNSでメッセージのやり取りをしており、仲良くなれてとても嬉しいので参加して良かったと感じています。今回の合宿を通して日本の文化を教えるなかで、意外なところで当たり前の価値観が異なっているということが多く、自身の文化では当然のことで、理由や背景を知らずに疑いもせずに持っている価値観に気づきました。逆に中国の学生の行動に注意してみると、彼らにとって全く悪意のない行動や当たり前のことが日本では非常識であると言われることがあり、このようなことが原因で互いの国の印象・認識にすれ違いが起きているのではないかと気づきました。在日の中国人のマナーがよくなければ、非常識だと決めつけるのではなく、日本の文化を教えることが大切だと学びました。

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