必ず朝は来ます

 皆様にお世話になりました江田五月は、昨年7月28日に満80歳の生涯を閉じました。家族葬だった為、関係各位に充分なご挨拶ができておらず、誠に申し訳ありません。コロナ禍が収まりましたら「お別れの会」を開催したいと思っております。
 江田夫妻は幼少期を中国で過ごした縁もあり、日中友好の為に全力を尽くして来ました。会館行事等に可能な限り参加し、要望がある限り誠意を尽くすべく訪中をしました。尖閣諸島等に関わる問題発生時も陰に陽に様々なチャネルを通し、信頼関係を損なわない努力をしていた姿をずっと見てきました。
 順風満帆に見えた江田五月も岡山県知事選で惜敗し、約2年浪人生活をした事があります。私も幼子と離れ岡山の実家に単身赴任し、浪人生活を共に過ごしました。
 「朝は来る、眼を洗うばかり鮮やかに、一切心機まき直しの、朝がくるのだ」。高村光太郎の詩の一節です。知事選敗北の翌朝ある書家がこの詩を江田五月に届けました。「必ず朝は来る」と信じ、江田五月は国政への復帰を決意しました。その時揮毫した「朝」が私への形見となりました。
 国交正常化50周年を前にして、日中関係は今どん底で民間交流も途絶えがちです。一衣帯水の地にある私達が地道に信頼関係構築を続けなければ、アジア・世界の安定平和は望むべくもありません。
 「必ず素晴らしい朝は来る」と信じ、皆さんの一層のご活躍、ご奮闘を江田五月も天から期待していると思います。ともに頑張っていきましょう。

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