『ちびまる子ちゃん』とともに

 私は小学4年生の時、初めて日本のアニメ『ちびまる子ちゃん』を見て、ちびまる子ちゃんが大好きになりました。ちびまる子ちゃんは小学3年生で、父母や姉、祖父母と暮らしています。勉強も宿題も嫌いで、泣き虫なのに、かわいらしく、とても小さい女の子だから、“ちびまる子ちゃん” と呼ばれています。
 まる子ちゃんは幼稚な子です。例えばまる子ちゃんは、子供がはくスカートが大人よりかわいいから、大人になりたくないと言ったり、お姉ちゃんとのじゃんけんに負けてノートがもらえず、こっそり表紙に「バカ」と書いて復讐したりします。
 でも、まる子ちゃんは優しい子です。クラスメートの家が火事に遭うと、まる子ちゃんは慰めに行って、自分も泣きます。子供が転んだのを見ると、まる子ちゃんはすぐにその子を起こしてあげます。
 私はまる子ちゃんが羨ましいと思うことがあります。万能なドラえもんを持つのび太とは違い、まる子ちゃんには、良い友達のたまちゃんがいて、妹とけんかをしながらも妹のことを気にかけている姉がいて、無限にまる子ちゃんを愛しているおじいちゃんもいます。そして子供にとって大切なもの――自由さと純粋さがあります。これらこそ、人生の中で最も大切なものではないでしょうか。
 去年、私はこのまる子ちゃんがいる国に来て、日中学院で日本語の勉強を始めました。ここで、私は日本語を勉強するだけでなく、見学イベントや中国語クラスの日本人学生との交流を通じて、日本の文化や社会について、もっと理解することができました。ただ新型コロナのせいで、みんなが楽しみにしていたイベントや合宿は中止せざるを得ませんでした。だから、新型コロナが早く終息し、普通の生活に戻って、日本人と交流する機会が増えることを祈っています。機会があれば、ちびまる子ちゃんの故郷である清水市にも行ってみて、彼女が通っている入江小学校、帰り道に通っていた橋、そしてお祭りの時に家族でお祈りをする神社を見てみたいです。

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