青少年交流事業
招聘

「JENESYS2024」中国大学生訪日団

本事業は、中国の大学生を訪日招聘し、合宿交流や大学訪問を通じて日本の大学生との親睦を深めるほか、テーマ 「地域コミュニティ」に関するセミナーや視察、及び日本の経済、社会、文化、歴史等に関する視察を行い、多面的な対日理解を促進することを目的として実施しました。

地域コミュニティの重要性について学ぶ

セミナーでは、日本の地域運営組織(自治会・町内会)の現状や地域コミュティを再構築する取り組み、人は地域のコミュニティから離れて生きてはいけないということを学びました。川崎市では、身近な繋がりが減り、課題が複雑化した社会になっても幸せに暮らせる地域社会の実現を目指すための取り組み等について学びました。

日本大学生との合宿交流

2024年に訪中した日本大学生と、1泊2日の合宿交流を行い、日本文化体験や社会課題をテーマとしたグループワーク、成果発表等を行いました。合宿交流を通じて、相互理解を深め、友情を育むことができました。

招聘期間2025年3月2日(日)~3月8日(土) 6泊7日
招聘人数30名(団長、事務局2名、団員27名)
実施団体(公財)日中友好会館
派遣団体中国日本友好協会
内  容・日中大学生合宿交流
・大学訪問
・訪日テーマ「地域コミュニティ」に関するセミナー、視察
・日本の経済・社会・文化・歴史等に関する視察、体験プログラム等
3月2日(日)PM来日、都内視察
3月3日(月)AM東京消防庁本所都民防災教育センター視察
PM外務省表敬訪問、歓迎会
3月4日(火)AM早稲田大学キャンパス参観
PM日中友好会館訪問、テーマに関するセミナー
3月5日(水)AM鎌倉参観
PM川崎市ブリーフ・視察
3月6日(木)埼玉県にて日本大学生訪中団(2024年7月・11月に実施)団員との合宿交流
3月7日(金)AM日本大学生訪中団(2024年7月・11月に実施)団員との合宿交流、東京へ移動
PM合宿交流成果発表兼歓送報告会
3月8日(土)AM帰国

◆今回、「地域コミュニティ」をテーマに東京消防庁本所都民防災教育センター、川崎市等の施設を見学しました。日本における地域コミュニティ形成の重要な取り組みについて、現地視察や体験に加え、理論的な観点から深く理解することができました。コミュニティは、人と人、家と家との小さなつながりであり、コミュニティの共同建設は、コミュニティのメンバー一人ひとりの当事者意識を高め、住民のコミュニティの管理と建設への参加を促進するだけでなく、住民同士の感情やつながりを強化し、自然災害の多い国において堅実で温かい力を発揮させることができます。現在、中国では人々の心が冷たくなり、社会管理や社会構築への参加意識が不足する問題に直面しており、またコロナウイルスのパンデミックやAIの影響による虚無主義の波にも直面しています。それゆえ、中国社会も家族や小さなつながりから始め、日本と先進的な経験を積極的に交換し、相互の発展を促進すればと思います。
「共同構築」「つながり」「コミュニケーション」は、今回の活動の三大キーワードです。日本大学生の説明で、屋上庭園やクールビズ等の日本の地球温暖化への取り組みについて知りました。また中国側から北京市の公園建設、箸の使用、電車の普及等について日本大学生へ伝え、双方の協力元、新たなアイディアを提案しました。地球は私たちの共通の家なので、積極的にコミュニケーション及び連絡をとり、私たちの地球がより良くなることを願っています。

◆今回、東京消防庁本所都民防災教育センター視察、早稲田大学キャンパス参観、川崎市ブリーフ等、様々な活動に参加しました。これらの活動を通じて、日本の防災減災及び地域コミュニティにおける先進的な経験を深く理解しました。特に東京消防庁本所都民防災教育センターで、災害に直面した時に最も頼りにできるのは身近な隣人と地域コミュニティであることを知りました。この様な団結と助け合いの精神に深く感動し、日本社会の結束力とレジリエンスをより理解できました。また、地域コミュニティの公共施設を見学し、これらの場所が、住民の日常の活動の場であるだけでなく、地域コミュニティの構築を具現化していると思いました。また、これらの活動を通じて、日本のコミュニティづくりの細やかさと心配りを目にし、日本社会における公共空間の重要性、住民の生活に対する配慮を感じました。

◆中日の大学生は、日本の伝統的な温泉施設で合宿交流を行いました。私達は日本の大学生と一緒に温泉文化を体験し、お互いのことを共有し、友情を深めました。この日の活動は多彩で、日本大学生が私達を気遣い、歓迎してくれていることを十分に感じました。食事の時、同じテーブルの学生が、肉を焼いてくれたり、口に合うか気にかけてくれました。中国の学生が日本料理を好きだと聞くと、嬉しそうにしていました。中国の学生が知らない日本文化についても丁寧に説明してくれて、夜は和室の畳を体験しました。中国と日本の文化は、よく似ており、多くの共通点があると感じました。私達は心の奥底で通じ合い、言葉の壁を越え、様々な夢や趣味を持つ同世代の友人のように日本学生とすぐに親しくなりました。まるで久しぶりに会った古い友人のようでした。日本学生は中国料理が好きで、中国文化についてもっと知りたいと言っていました。この活動で、日本文化を体験しただけでなく、中国と日本の若者の交流と協力を促進することができました。

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